第60話

アルファのセバスチャンは携帯電話を見つめた。

切られたのだ。

いつから、あいつはこんなことをするようになった?

彼はコートをつかんでオフィスを出た。エレベーターへ向かう途中、夕食に欲しいものを箇条書きにしてエイラへ送る。数日続いた持ち帰りの食事と社内のケータリングにうんざりしていて、今夜こそ家でまともな食事ができるのを楽しみにしていた。

だがエイラはそのメッセージを読まなかった。代わりにイザベラへ電話をかけた。

一度目は拒否された。

二度目も同じ。

三度目で、ようやくイザベラが出た。

「わあ。ルナのエイラが、私に先に電話してくるなんて。光栄に思うべき?」

「私宛ての荷物を一つ...

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